Meets MAEDA ATSUKO

Q. 普段のファッションのこだわりを教えてください。

A. 私、ファストファッションが大好きなので、ファストファッションをいっぱい買って、ちょっと高級なアイテムと混ぜてコーディネイトを楽しんでいます。高級なものはたくさん買えないから、特にシンプルなトップスなんかは、安くてもできるだけたくさん種類を持っていたいですね。今ハマっているのはデニム。上下問わず、集めています。今日着たMURUAのGジャンもすごく可愛かったです。MURUAのアイテムは、トレンドのデザインだったり、ポイントになるカラーが揃っているから、デニムとの相性も抜群ですよね。

Q. お肌が美しい前田さん、美肌の秘訣は何ですか?

A. 夏に25歳になったんですけど、25歳は“お肌の曲がり角”って言うじゃないですか。今までは無関心だったんですけど、最近、体調も崩しちゃって「ちゃんと見つめ直さなきゃ」と気が引き締まりましたね。周りの美容オタクの友人から、たくさん情報を集めています。美肌効果があるっていう高濃度の飲むビタミンを聞いたので、最近は毎日寝る前に飲んでいます。あとは、3ヶ月ぐらい前から、朝起きたらまずフルーツを食べています。フルーツの酵素が一番体に良いって聞いたので。夕食後に食べると、逆に太っちゃうらしくて、朝、空腹の時に食べるのがいいみたいですよ。国産の旬のフルーツなら、季節ごとに楽しめるからおすすめ。冬はりんごとか梨ですね。夏は、スイカとか桃とか、たくさん種類があるから楽しかったな〜。早く暖かくなってほしいです(笑)。

Q. メイクやヘアスタイルはどんなところにこだわっていますか?

A. いま、髪を伸ばしている最中なんです。これも人から聞いたんですけど、髪の毛は寝ている間に擦れて切れちゃうみたいなので、寝る前に頭のてっぺんにお団子を作って、とにかく髪が擦れないように寝ています。これが、思ったよりも頭痛くならなくて、朝起きても、てっぺんに団子がいるんですよ。メイクは、やっぱり流行色が気になるので、リップとかシャドウはファッションによって変えたりしますね。最近だとオレンジ系のシャドウや、赤のリップだったり、ちょこちょこ新調するようにしてます。

Q. オフの日は何をして過ごされていますか?

A. カフェを巡っています。友人とも行くし、一人でも行きますね。最近、渋谷・原宿のロケが多いので、撮影の休憩時間に行ったりとか。私のお気に入りのカフェは、ランチタイムが夕方までやっているので、好きな時間に行けるのが嬉しいです。昨日も、AKBのぱるると一緒にお茶しました。

Q. ご自宅にいる愛猫のお話を聞かせてください。

A. ちょうど5年前、私が20歳の時に、はじめて一人暮らしを始めるタイミングで猫を飼い始めたんですけど、猫を一回実家に預けたことがあって。そうしたらもう、お母さんがすっごいハマっちゃって!実家にはもともと犬が5匹いて、それまでお母さんは犬派だったのに、それ以来、お母さんも猫派ですね(笑)。気づいたら実家にも猫が増えていました。いま自宅にいる猫の「ポッツ」と「ロジャー」は、2匹とも映画の『アベンジャーズ』から名前を思いつきました。ちょうどスタイリストの伊賀大介さんと仕事をしている時に飼い始めて、「猫の名前どうしよう?」って相談したら「あっちゃんの好きな映画ってアベンジャーズじゃん。そのキャラクターからつけてみたら?」って感じで、伊賀さんがきっかけをくれました。実家の猫も合わせて、あと2匹くらいで全キャラ揃うんじゃないかな(笑)。

Q. どういう女性が魅力的だと思いますか?

A. 10年くらいお仕事をしてきて思うのは、先輩の女優さんとか、お仕事で一緒になった年上の女性の方に優しくされることが一番嬉しい思い出として残っています。今も、ドラマで黒木瞳さんとご一緒しているんですけど、すごく優しくて、憧れの存在です。やっぱり、みんなに尊敬される方は、絶対に、人に優しくする余裕をお持ちですよね。同性の友人は、しっかり者が多いです。私、すごくマイペースなんですよ。だからかな、頼れる女の子が多いですね。最近よく一緒にヨガに行く田中みな実ちゃんはもう、仕事もプライベートも、本当にしっかりしているなって思います。この年齢になってくると周りに後輩がたくさんいますし、年下の子と遊ぶ機会も増えてきたので、自分も、そういう素敵な女性の先輩になりたいです。

Q. どんな男性に魅力を感じますか?

A. “尊敬できる人”が絶対ですね。年齢とかは関係なくて、尊敬できる部分がどこかしら無いと、好きにはなれないです。低くて、しっかりした声の人にも惹かれます。自分の声があんまり好きじゃないので。

Q. 失敗した時、心が折れそうな時、どうやって乗り越えていますか?

A. 強がって溜め込まずに、人に話すことかな。「今日こんなことがあって・・・」って言葉にするだけですっきりすると思います。我慢すると、絶対、フラストレーションが溜まって爆発しちゃうと思うから、ちょっとずつ、ちょっとずつ、誰かに話を聞いてもらっています。友人にも話すけど、お母さんが一番多いですね。お母さんはいつも、絶対に興味無いよなっていう愚痴でも聞いてくれるからありがたいです。あとは、映画を観ると前向きな気持ちになれます。何回も観る作品は、海外の恋愛映画が多いかな。いつでもどこでも、楽しく観られる気がします。寒い時期のおすすめは、『ホリデイ』とか『マイ・ブルーベリー・ナイツ』とか。私が一番好きなのは『(500)日のサマー』ですね。映画の中に出てくる、何かを抱えている主人公を観て、自分も頑張ろうって思えるんですよね。

Q. 女優とシンガー、2つの活動で一貫して大切にしていることは何ですか?

A. ライブでもお芝居でも、ファンの方と、生身で会う機会を大切にしています。AKBの時はファンの方と会う機会が本当に多かったので、ソロになっても未だに応援してくれてる方とは、会う機会を定期的につくりたいと思っていて。それを出来るのが、ライブですね。女優としても、舞台で公演を行う時は、ファンの皆さんが客席から観てくださるので、そうやって生身で会える時間がすごく貴重です。

Q. 1月からスタートするドラマ「就活家族」で演じられる栞の役どころを教えてください。

A. 栞ちゃんは私たちの世代にとって確実に等身大の女の子だから、20代を代表するような、今時の子を演じられればいいなと思っています。今を生きる女の子って、きっとどこかしら強い部分を持っているじゃないですか。この家族の中でも、栞が一番ポテンシャル高め。職場では上司に嫌われちゃうんですけど、それでも心が折れることはなく「私は次にやりたいことがあるから、こうしていこう!」って、前向きに動ける女の子です。仕事に対してすごく意欲的だし、恋もするし、綺麗でいたい。ジュエリーの仕事だから、毎回いろんなドレスを着るんです。彼女のファッションも、キャラクターも楽しんでもらえるかなと。前向きで、今時で、すべて手に入れたいっていう役です!「自分もこんな感じに前向きにやってやろう!」って思いながら、楽しんで観てもらえれば嬉しいです。

Q. デビューした当時から約10年。大きくご自身の中で変わったこと、これからの目標は何ですか?

A. 10代の時は、正直何も考えられずに、突っ走ってきました。今振り返ると、「もっとああすれば良かったのに」って思うこともたくさんありますけど、「でも10代だったからしょうがないかな」とも思います。今、やっとこうやって、仕事のことを日々悩めるのは幸せですね。周りにも、同世代で一緒に悩める仲間が増えたので、みんながいい感じに「じゃあ次どうしよう」って。仕事で出会った人とプライベートでも一緒にご飯に行ったり出来るようになってきたのは、2、3年くらい前からかな。今、人との出会いがすごく楽しいです。いろんな人と話して、いろんなことを教えて頂きたいので、これからも、人との出会いは大切にしていきたいなって思いますね。

PROFILE
前田敦子

1991年生まれ。2005年にAKB48一期生として加入し、デビュー。以降、中心的メンバーとしてグループを牽引。2011年よりソロ活動スタート。2012年、AKB48を卒業後は女優として映画、TV、舞台などで幅広く活躍。2016年6月にはソロデビュー5周年を記念して、初のソロアルバム『Selfish』をリリース。主演を務めたドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』での体当たり演技が話題に。2017年1月より放送のドラマ『就活家族』(テレビ朝日系毎週21:00〜)への出演が控えている。
STAFF
PHOTOS: SOPHIE ISOGAI(KiKi.inc)
STYLING: MAYUMI ANDO(super continental)
HAIR&MAKE-UP: RIHO TAKAHASHI(Three PEACE)
EDIT&TEXT: RCKT/ROCKET COMPANY